RTP 96.21%を円で言い換える
RTP(Return to Player、還元率)は、賭けた金額のうち配当として戻る割合の理論値です。96.21%なら、賭けた¥100あたり平均¥96.21が戻り、¥3.79が残らない計算になります。この残らない分を「ハウスエッジ」と呼びます。
1回転のベットに当てはめると、平均的なコストは次のとおりです。
| 1回転のベット | 1回転あたりの平均コスト | 100回転 | 500回転 |
|---|---|---|---|
| ¥18 | 約¥0.68 | 約¥68 | 約¥341 |
| ¥90 | 約¥3.41 | 約¥341 | 約¥1,706 |
| ¥180 | 約¥6.82 | 約¥682 | 約¥3,411 |
| ¥1,800 | 約¥68 | 約¥6,822 | 約¥34,110 |
ここで大事なのは「平均的な」という言葉です。ゲームルールにも「RTPは参加を通じて達成される」と書かれていて、非常に多くの回転を積み重ねた結果の平均を指しています。1人が1日に回す数百回転では、実際の結果はこの表から大きく上下します。表の金額は「その日の結果の予想」ではなく、「長く遊び続けたときに払う平均的な料金」と読むのが正確です。
ゲーム画面でRTPを確かめる方法
ブックオブデッドのRTPは、ゲームの中で確かめられます。ゲーム内のメニューから「ゲームルール」を開き、ギャンブル機能の説明のすぐあとの1行を見ます。今回確認した画面には「The average RTP is 96.21%.」と書かれていました。
確認は1回転目の前に1度で十分です。同じ場所で同じゲームを開いている限り、数字は変わりません。ただし遊ぶ場所を変えたときは、もう一度開いてください。次に説明するとおり、同じブックオブデッドでも設定が違うことがあるからです。
同じゲームに5つのRTP設定
ブックオブデッドには、RTPの違う複数の設定があります。Play'n GOの公式ゲームページにはRTPの記載がありませんが、海外のスロット情報サイトの多くは次の5つを挙げています。どの設定を使うかは、ゲームを提供する側が選びます。
| RTP | ハウスエッジ | ¥18で1,000回転したときの平均コスト | 96.21%との差 |
|---|---|---|---|
| 96.21% | 3.79% | 約¥682 | — |
| 94.25% | 5.75% | 約¥1,035 | 約1.5倍 |
| 91.25% | 8.75% | 約¥1,575 | 約2.3倍 |
| 87.25% | 12.75% | 約¥2,295 | 約3.4倍 |
| 84.18% | 15.82% | 約¥2,848 | 約4.2倍 |
RTPの数字だけを見ると96.21%と94.25%の差は2ポイントですが、遊ぶ人が払う平均的なコストで比べると1.5倍になります。一番低い84.18%では、同じ1,000回転のコストが96.21%の4倍以上です。
設定が違っても、画面、配当表、フリースピンの仕組みは同じに見えます。違いは当たりの出方の内側にあり、見た目では区別できません。だからこそ、ルール画面の数字を自分の目で確かめることに意味があります。
予算でどれだけ回せるか:設定ごとの「平均的な総ベット」
RTPの違いが一番はっきり出るのは、同じ予算で平均どれだけ遊べるかです。予算を使い切るまで遊び続けた場合、平均して賭けられる総額は「予算 ÷ ハウスエッジ」で求められます。予算¥10,000、1回転¥18で計算しました。
| RTP | 平均して賭けられる総額 | 回転数に直すと |
|---|---|---|
| 96.21% | 約¥263,900 | 約14,700回転 |
| 94.25% | 約¥173,900 | 約9,700回転 |
| 91.25% | 約¥114,300 | 約6,300回転 |
| 87.25% | 約¥78,400 | 約4,400回転 |
| 84.18% | 約¥63,200 | 約3,500回転 |
96.21%の設定なら、¥10,000で平均1万4,000回転以上遊べる計算です。84.18%では約3,500回転で、4分の1以下になります。これはあくまで平均で、実際には数百回転で予算が尽きることも、何万回転と続くこともあります。それでも、設定が低いほど同じ予算で遊べる時間が短くなることは、どの回転数で見ても変わりません。
ボラティリティ:戻り方の偏り
ボラティリティは、配当がどれだけ偏って戻ってくるかを表す言葉です。同じRTP 96%でも、小さな当たりがこまめに続くゲームと、ほとんど戻らない時間が続いたあとに大きな配当がまとめて来るゲームがあります。ブックオブデッドは後者で、ボラティリティの高いスロットとして知られています。
ブックオブデッドのRTPが96.21%でも、戻り方は均一ではありません。その高さは、当サイトの714回転の実測データにそのまま表れていました。
- 当たりは27.9%で、そのうち53%は賭けた額より小さい25コインの当たり。
- 通常回転だけで戻ったのは49.5%。残りの戻りは、714回転のうち3回だけのフリースピンが運んだ。
- 100回転ごとに区切った還元率は、低い区間で28.6%、高い区間で206.5%。
つまり、RTP 96.21%のおよそ半分は「たまにしか来ない大きな配当」でできていると考えられます。フリースピンが来るまでのあいだ、残高は平均を大きく下回って進み、フリースピンで一気に取り戻す。この上下の振れ幅こそが、高ボラティリティの中身です。
ボラティリティが高いゲームでは、同じRTPでも「平均に近い結果に落ち着くまで」に必要な回転数がずっと多くなります。数百回転の結果が96.21%から10ポイント、20ポイント離れていても不思議ではありません。
最大配当5,000倍の計算
ブックオブデッドの最大配当は、総ベットの5,000倍です。ゲームの画面には「WIN UP TO 250000 COINS!」と表示されています。250,000コインは、1ラインに上限の5コイン、10ラインで賭けたとき(総ベット50コイン)の5,000倍です。
この数字は配当表から組み立てられます。冒険家5個の倍率は1ラインのベットの5,000倍。これが10本のラインすべてで同時に払われると、総ベットの5,000倍になります。
| 1回転のベット | 最大配当(5,000倍) |
|---|---|
| ¥18(最小) | ¥90,000 |
| ¥90 | ¥450,000 |
| ¥180 | ¥900,000 |
| ¥1,800 | ¥9,000,000 |
| ¥18,000(最大) | ¥90,000,000 |
10本すべてのラインで冒険家5個がそろうには、15マス全体が冒険家(またはワイルドの本)で埋まる必要があります。通常回転でそれが起きることは現実的にほぼなく、実際に5,000倍への道になるのは、フリースピンで冒険家が拡大するシンボルに選ばれ、5本すべてのリールに広がる場面です。その仕組みは拡大するシンボルの章で説明しています。
回転数と結果の振れ幅:記録からの試算
ボラティリティの高さは、1回転の結果がどれだけばらつくかで測れます。当サイトの714回転(フリースピンのシリーズ合計を、本3冊の回転の結果として含めたもの)で計算すると、1回転の結果の標準偏差はベットの約6.7倍でした。
この数字から、回転数ごとに「結果の還元率がおおよそどの範囲に収まるか」(RTPを中心に標準偏差の2倍、約95%の範囲)を試算すると次のようになります。
| 回転数 | 還元率の振れ幅の目安 |
|---|---|
| 100回転 | 96.21% ± 約134ポイント |
| 300回転 | 96.21% ± 約77ポイント |
| 1,000回転 | 96.21% ± 約42ポイント |
| 10,000回転 | 96.21% ± 約13ポイント |
| 100,000回転 | 96.21% ± 約4ポイント |
100回転なら0%近くから200%を超える結果まで、どれも「よくある結果」の範囲です。RTPの数字が手元の結果に近づいてくるのは、何万回転という単位になってからです。
なお、714回転の記録には冒険家のフリースピンも、5,000倍に近い大きな配当も含まれていません。それらまで含めた本当の振れ幅は、この表よりさらに大きいと考えられます。表は「少なくともこれくらいは振れる」という下限の目安です。
RTPと714回転の実測:90.1%との差
当サイトがデモで回した714回転の還元率は90.1%でした。表示されたRTP 96.21%より6ポイントほど低い数字です。
この差は、記録が間違っているからでも、デモの設定が低いからでもなく、回転数の問題です。714回転の戻りのうち45%は、3回のフリースピンから来ていました。フリースピンが1回多ければ還元率は100%を超え、1回少なければ70%台に落ちます。ボラティリティの高いゲームでは、700回転程度の結果がRTPから10ポイント以上ずれることは十分にあり得ます。
ここから言えるのは、自分が数百回転遊んだ結果から「このゲームの本当のRTP」を判断することはできない、ということです。設定を知る方法はルール画面の表示だけです。
RTPとボラティリティを遊び方に生かす
RTPとボラティリティは、勝ち負けを予想する道具ではなく、予算と時間を決めるための目安です。
- RTPは「料金」の目安。 96.21%なら1回転¥18あたり約¥0.68。1時間に何回転するかを掛ければ、1時間の平均的な料金がわかります。
- ボラティリティは「待ち時間」の目安。 高ボラティリティのブックオブデッドでは、戻りの半分近くがフリースピンに偏ります。フリースピンまでの数百回転を支えられないベットでは、RTPの半分も受け取れないまま予算が尽きやすくなります。
- ギャンブルはRTPを変えない。 ルールにもそう書かれています。使えば残高の上下が大きくなるだけです。
具体的に、予算に対してどのベットならフリースピンまでの数百回転を確保できるか、具体的な早見表はベット額の決め方に載せました。
よくある質問
ブックオブデッドのRTPは高いほうですか?
96.21%の設定なら、オンラインスロットとしては平均的からやや高めの水準です。ただし同じゲームに84.18%までの低い設定もあるので、「ブックオブデッドだから高い」とは言えません。遊ぶ場所のルール画面で確かめてください。
デモで回すとRTPがわかりますか?
わかりません。当サイトの714回転でも結果は90.1%で、表示のRTPとは6ポイント離れていました。デモは画面やルールを覚えるためのもので、RTPを測る道具にはなりません。デモの使い方はブックオブデッドの無料プレイの章にあります。
ボラティリティが高いと勝ちやすいのですか?
勝ちやすさは変わりません。変わるのは戻り方で、大きな配当が出る可能性があるかわりに、戻りの少ない時間が長く続きます。RTPが同じなら、長い目で見た平均的なコストも同じです。
5,000倍は本当に出るのですか?
配当表とルールのうえでは出ます。冒険家がフリースピンで5リールに広がれば、総ベットの5,000倍です。ただし、9種類の中から冒険家が選ばれ、さらに一番出にくい絵柄が5リールすべてに出る必要があり、当サイトの4シリーズでは冒険家は一度も選ばれませんでした。
ブックオブデッドのRTPのまとめ
ブックオブデッドのRTPは確認した画面で96.21%、1回転¥18あたりの平均コストは約¥0.68です。同じゲームに84.18%までの設定があり、見た目では区別できないため、ルール画面の表示を確かめることが唯一の方法です。ボラティリティは高く、戻りの多くはフリースピンに偏ります。最大5,000倍は、冒険家がフリースピンで5リールに広がったときの数字です。ほかの章への入口はブックオブデッドの解説トップにあります。